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執筆者の写真あひるれこうず。

【あひるれこうず。】ちゃんごー流カラオケmix -音量調節編- by Gosetsu

更新日:2020年8月16日

みなさんおはこんばんにちは。ちゃんごーです。

実は7月ぐらいからモチベーションどん底でして...制作もなかなかできずに歯がゆい思いをしながらパワプロ2020と逆転オセロニアに勤しんでおりました。

ブログで言えばでふちゃんとか鬼丸先生がハイペースで記事更新しててすげーなぁと思いまして、僕も次何書こうかなぁと考えておったんです。そんな中あひれこグループにてmixの話題がちらっと出たので思い切ってmix講座的な記事を書いてみようと思いました。

今回は音量調節編です。


はじめに。

僕がやっているのはいわゆる「カラオケミックス」とかと呼ばれてるやつです。ニコニコでいうmix師さんが受け持ってることです。

トラックとかのやつは専門家までお願いします!!!!

この記事の目的は...

 ・よくわからない人の足掛かり

 ・自分でさくっと確認用にラフミックスくらいはやってみたい

という人向けにしようと思っております。ネットの海を泳ぐとかなり有用な記事であふれておりますので、がっつり掘り下げたい方はそちらを探したほうが早いかもしれません。


本編の前に...

・僕のmixは趣味で始めたこと故に、すべて独学で身につけた知識なので世の常識とは違う場合が多々あると思います。なので「こっちのほうがいいよ」と思ったらそちらで大丈夫です。あくまでも自身のやりやすい方法がベストだと思います。

・これ見て上手くいかなくても石を投げないでください。

・意外と長くなりました。

・了承いただける方のみ本編へれっつらごー☆彡


mixはほぼ音量調節

ぬえこ:てかmixって何やってるの?

ちゃきこ:ケロケロとかラジオボイスとかかっこいいよねー!

おにまるこ:mix師さんってかわいい女の子狙ってあわよくばy<以下コンプラ>


うちの3人娘の会話のとおり、いわゆる飛び道具なところに目が行きがちですが、

あれはあくまでも表現の一端に過ぎません。そこに割かれてる時間は意外とそうでもない場合が多いです。多分。

では時間をかけて何やってるのかというと、表題の通り音量調節です。








(とある方の歌ってみた音源のボーカルデータを拝借しとります)


まず必要だと感じたらこんな感じで音量を書いて、

なんやかんやして、















どーん!


気付いたらプロジェクトがこんなになってます。

(L'n'Pのデータです。雑な処理が見えますね、お恥ずかしい。)

…さぁ前置きはこの辺にしましょう。


音量調節はDAWのメーターと主に2つのプラグインを使って行います。

イコライザーとコンプレッサーです。


下準備

まずはトラックとボーカルを並べて、全体の音量が0dBを超えていないかの確認。

提供トラックなどはすでにマスタリング処理までされていることも多く、そのまま使うと音割れ確定なので、音量を10dBくらい下げてからのほうがいいかもしれないです。

小さい分にはあとで調整して底上げすればいいので、まずはどちらも少し大げさに下げつつ、好みのバランスにしましょう。


※ヘッドホンで作業する方への注意点ですが、音量はやや小さめのほうがいいです。

大きく聴いてると全部よく聞こえてきちゃうんです。耳すま迄は行かなくても、失恋した夜にHYのSong for...をしんみり聴くときくらいの音量がベストだと思います。

それでもヘッドホンで繰り返し聴いてるとよくわからなくなってきます。そんな時は一旦ヘッドホンを置いて、スピーカーとかで他の曲聴いたり、Youtubeで本田翼ちゃん見たりして耳をリセットしましょ。


コンプレッサー

英語で書くとcompressor。圧縮するってことです。

これ掛けると音が大きくなると思ってる方もいらっしゃいますが、目的は潰すこと。

そして最後にgainとかmasterとかっていうパラメータで音を大きくしてるから大きくなるのです。


歌やラップに限らず、音楽には抑揚なるものがございまして、音の大きさに幅があります。

抑揚はもちろん大事なんですが、大きいところと小さいところがあれば当然同じ大きさでなっているオケがあれば目立つところと埋もれるところがありますよね。

語感やリズムだけ楽しんでもらうならまだしも、僕みたいなポエマーは言葉の意味まで聴いてもらわないといけないので、聴きとってもらう必要があるわけです。そいつを助けてくれるのがコンプレッサー。













いろんな形がありますが、やることはみんな変わりません。

パラメーターは5個おさえておけばとりあえずなんとかなります。


スレッショルド(threshold):ここから出たら潰しますよ?っていう警告ライン

レシオ(ratio):音をこの割合で潰しまーす

アタック(attack):ラインを出てから実際に潰すまでの時間

リリース(release):ラインより下回ってからコンプを解くまでの時間

ゲイン(gain):処理した音をおっきくしたりちっさくしたり。


簡単に言うとこんな役割です。アタックとリリースに関しては沼が深いので、これを機に興味を持った方がいらっしゃいましたら掘り下げていただくような形で。

今回この中で重要なのはスレッショルドです。

どこから潰すのかを決める最も重要な役割なわけです。


しかし奥さん、役割がわかっていても実際どれだけ潰せばいいのかっていうのが見れないのって不便ですよね?実際に「どこまでかければいいのかわかんなーい!」「ちゃんとつぶれてるのか見れたら楽なのになぁ」そんな声を数々のお客様から頂いております。


そんなときに活躍するのがゲインリダクションメーター。

...なにそれ?って思うかと思います。僕もそう思います。これがついてないコンプは扱いが非常に難しいので、是非これのついたコンプを使うようにしてください。フリーでもついてるやつあるはず。


一個目の写真だとわかりにくいんですが、真ん中下の少し赤くなってる長方形の部分がメーターになってます。二個目のほうがわかりやすいんですが、上に二つメーターついてますよね。横に書いてあるGRを選択していれば確認できます。

コンプの値、特にスレッショルドはボーカルデータの音源の音の大きさや役割によってがらりと変わります。その値を決めるための目安になるのがこのゲインリダクション。

何を見てるかというと、上で設定した数値によってどれだけ音を潰してるかを見るものになります。


大きく出てるところだけを抑えたいならそこがつぶれるような値までスレッショルドを調整してあげて、全体的にかけたいならば音の小さいところが0.5~1.0dBくらいつぶれるようにスレッショルドを下げてあげます。音のばらつきがそんなにないデータなら平均して3~4.0dBくらいのところで潰してあげるのが無難かなぁと思います。

かぶせやコーラスはメインよりも少し多めに潰してあげることで差別化を図るといいかもしれません。

※音量差の激しいデータだと、大きい部分を潰しすぎたり、小さい部分に全くコンプをかけれないことがあるので、かける前の段階で下処理をしたりします。大体メロ(バース)とサビ(フック)で音量差出るパターンが多いと思うので、トラックをメロとサビで分けて処理してあげるといいかも。


いい感じにコンプをかけれたら、全体の音量をゲインでいじります。

アタックとかリリースはひとまずプラグインのプリセットに入ってる値をそのまま使うので大丈夫だと思います。もっとこうしたいってのが出てきたら相談してください。プリセットなんてついてねぇよ!!って方は「attack:10ms release:100ms」にしておけばとりあえずはなんとかなります。なんの根拠もない数字ですが、個人的に無難な値です。根拠はゼロなので鵜呑みにしないように。よしSWAN君いい返事だ。


イコライザー

英語で書くとequalizer。直訳すると均等にするってことです。

僕みたいなイキったmix師が「EQが~」とか言ってるやつです。

音って何ヘルツとかって帯域があるんですが、そこを調整するものになります。




























イコライザーといってもこんな感じでいろんな種類があります。(詳しくは割愛)

どのプラグイン使ってもやることは変わりません。

・必要ないところを削る

・必要だと思うことを強調する

じゃあどこをいじればいいのか?

正解は…ありません!


水〇:おいやる気あんのか?シメるぞ?

ちゃんご:も、申し訳ございません…!!!!!!!


さ、さて気を取り直して...

よくネットとかにあがってる

・ボーカルならここはあげるべき

・ここは切らないとダメ

とかいうのは鵜呑みにせず、あくまでも自分の聴いた感じを大事にします。

とにかくオケやトラックと一緒に流しながらここ足したほうがいいとかここは削ったほうがいいとかをとにかく探します。

ただ、こだわりすぎるとモンハンばりに時間泥棒していきやがるので、ポイントを3つばかし。


・100hz以下はボーカルに関係ない成分ばかりなので切ってもおk

・こもってるボーカルなら500~1000くらいを抑えるといいことあるかも

・1000から8000くらいにかけてはお好みで上げる。声のイイトコあります。

(1000台は力強さ、2000~4000はデリケートゾーン、6000台以降は"抜け"の善し悪し)


僕がラフでさくっとやるときは大体100以下を切って500近辺を少し下げて、7000ぐらいから先を少し上げます。これだけでなんかそれなりになじみます。但し、男声・女声・マイクがダイナミックかコンデンサかによっても変わってくるので一概には言えません。なのでとにかくいじってみてください。

コーラスとかかぶせの時は同じ処理でもいいですし、メインで強調した帯域をあえて少し削ってあげるとかしたりします。

そんなところでしょうか。足し算だけだとこってりするので引き算も大事。

もとのボーカルデータの時点で録り音なまらええじゃん!ってなったらカットだけで十分な場合もあります。必要ないならやらない。これも大事。

 

よくオーディオプレーヤーとか車のカーステのイコライザーを全マシにしてる人とかいますけど、あれって音量上げただけにほぼほぼ近い状態だったりしますので個人的にはあまりオススメしませぬ。もちろんイコライザー通して持ち上げてるので多少変わってはいるんですけども。全部あげたうえで上げる前と同じくらいの音量で聴いてみればきっと「あれ?」ってなると思います。音が大きくなるとよくなったように聞こえてくるもんなんですよね。例えば低音バスバス利かせたいだけなら、左側(低域)を上げて真ん中あたり(中域)は少し抑えて右側(高域)を少しだけ持ち上げる。そんでもってプレイヤーの音量どーん!それだけでいい感じになるはず。多分ね。閑話休題。

 

てか、そもそもどっちを先にしたらいいの?

これも正解がないんです。(ガタンッ

…〇魑さんその振りかぶった手を下ろしてください。でふちゃんが怯えてます。


ひとまずはコンプ→EQでいきましょう。

慣れてきたら逆を試してみたり、EQ→コンプ→EQとかやってみたり。

順番を変えることで聴こえ方も変わってくるので是非やってみてどれがベストなのかを探ってみましょう!


プリセットも活用してみよう!

プリセットをそのまま使ってみることでヒントを得られるかもしれません。コンプに関してはスレッショルドの値だけ注意すれば大丈夫。

僕も自分の知識の中で対処できないときはプリセットに入ってる数値をぶっこんでそこから解決策を導いたりもします。ただし、ビフォーアフターは必ずチェックすること。どう変わったのかを把握しておけば次回以降のmixにきっと役に立ちます。hirameさんはとりあえず手に持ってるストロングゼロを置いてください。


最後に。

ここまで来たらあとは必要であればディレイやリバーブを盛り込んで、飛び道具使う場合は組み込んで、全体の音量を底上げして完成となりますが、これはまた需要があれば...ということで。

何か質問等々ございましたら個別でもリプでもDMでもなんでも構いませんのでおっしゃってください。ただ冒頭で述べた通り全くの素人でわからないこともあるのでご容赦くださいませ。

何度もくどいですが、とにかくこの記事も含めて鵜呑みにしないことが大事です。見てくださいとか言っておきながらアレなんですが、メーターやパラメータなどの視覚情報すらも鵜呑みにしないことが大事だったりもします。あくまでも最終的に聴いて判断する。押してダメなら引いてみろ。迷ったら戻る。何度でもやり直しが利くのでとにかく試しまくってベストな答えを導き出すことが大事です。


必要ならやる。不要なことはしない。不要なものは切る。


以上ございます。最後までお付き合いいただいた方、ありがとうございました。


...こんな感じでいかがでしょうかRAVA総帥!今月の給料増し増しでお願いしまぁす!!!

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